※ 本事業は、四日市市が産業競争力強化法に基づき国からの認定を受けた創業支援事業計画の一部として、実施します。

起業家と起業を目指す人のための、ゆるくあたたかい勉強&交流会

BizCafeよっかいちは、「これから起業したい!」という方や、すでに起業されている方が月に一度ゲストスピーカーを招いて集う勉強&交流会です。

BizCafeレポート 〜これまでのBizCafeよっかいち〜

2019年10月19日BizCafeよっかいち

2020年01月14日

■テーマ
「社会人経験ゼロからの起業」
開催日 2019年10月19日(土) 10:00~12:30


■講師
株式会社Anotherworker 代表取締役
金澤 賢一(かなざわ・けんいち)氏


■講師プロフィール
1987年長野県生まれ。 2012年三重大学大学院工学研究科博士後期課程へと進学。
在学中は、最適化理論やシミュレーション技術とそれらを
用いた鋳造用金型自動設計システムに関する研究を行う。
その後の進路として大学教員か一般企業研究職かを悩むな
か、第3の選択肢として、これまで学び、研究してきた最
適化や自動化の知識を活かし起業することを決意。2015年
同課程修了・博士(工学)取得後、社会人経験のないまま
単身で株式会社Anotherworkerを設立。2年目まで大学等の
研究員や非常勤講師を兼務するが、徐々に会社の売上が伸
びてゆき、本業に一本化。2018年に事務所をビズ・スクエ
アよっかいちに移転。現在事業として、おもに製造業技術
者向けの業務効率化・自動化を支援するソフトウェアの受
託開発および自社製品開発を行う。
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10/19(土)のビズカフェは、
株式会社Anotherworker 代表取締役
金澤 賢一(かなざわ・けんいち)氏をお迎えし、
「社会人経験ゼロからの起業」
というテーマでお話いただきました。

博士課程から企業に就職という経験なしに起業という道を選択した理由、
また起業後これまでにどのようにビジネスを進めてきたか、
具体的な経験内容をもとにお話いただきました。

博士取得後、起業という選択をした金澤様。
工学部卒業後の進路は企業への就職か大学教員のいずれかがほとんどだそうですが

・大学教員⇒論文のための研究が中心
・企業の研究職⇒技術営業中心で研究ができない
…などの実情を知り、研究を世に役立てるため起業を決意。

そうはいっても1人でイチから始めるのはなかなか踏み切れないもの。
そのため大学発ベンチャーに携わるという選択肢も考えましたが
「本当に自分の理想とする形なのか?」
と悩んだ末、まずは1人で起業するため支援期間から補助金などのサポートを受けることに。

事業内容は最適化システム・サービスのアプリの開発。
画像のノイズ処理、製品の形状データから計算し欠陥を取り除くなど、
主に製造業技術者の業務を効率化するためのもの。
しかし本業だけで食い繋ぐことは難しく、創業当初は大学などの
非常勤講師を副業としていたそうです。
社会人経験ゼロ故に仕事の流れに四苦八苦しながらも事業を継続し、
現在は本業の一本化に成功。
2020年には事業拡大のため社員を雇う予定とのことです!

金澤様にはとても丁寧なスライド資料を使って説明していただき、
会終了後のアンケートでは「具体的なビジネスモデルが知れてよかった」との声もあり、
普段触れることの無い事業内容への理解が深まったという方が多く見られました。